NEW RELEASE


2024.10.16

久松史奈デビュー35周年の幕開け!名曲「天使の休息」セルフカバー!2024年10月16日デジタルリリース!


とても光栄でした!

川口圭太

35周年おめでとうございます!

 

1992年リリースの名曲でさらには2012年には最強バンドサウンド(西川さん!)にリメイクされていたりで、お誘いいただいた時はクラクラすると同時にとても光栄でした!

 

ありがとうございました!

 

川口圭太(サウンドプロデュース)



久松史奈「天使の休息 35th Anniversary Version」

この曲がなかったら、その後はかなり違うものになっていた

 1990年に「LADY BLUE」でデビューした久松史奈の35th Anniversary Yearが、この10月からスタートする。

「デビューした当時は〝何かするのに誰かの許可なんかいる? 自分でなんだってできるでしょ„と思ってたくらい怖いもの知らずでしたね。〝一生歌うから„なんて気軽に言ってたし。それが現実問題どれくらい大変なことか、この35年で思い知りました(笑)」

 物心つく頃から大の歌好き。高校入学と同時にバンドを結成、卒業後にオーディションを経て19歳のときにデビュー。張りのある歌声と圧倒的な歌唱力で注目を集めた。その久松史奈の名前が広く知られるようになったのが、テレビドラマ『綺麗になりたい』の主題歌であり50万枚を超えるヒットとなった、1992年リリースの5thシングル「天使の休息」だ。

「初めての主題歌で最初のヒット曲。やっぱりこの曲、私にとってはメモリアルな曲なんですよね。これを機にライブ会場も大きくなって、たくさんの人に聴いてもらえるようになったし。だから35周年に何をする? と思ったとき、幕開けは『天使の休息』かなって。この曲がなかったら、その後の活動はかなり違うものになったはずだから。記念として今回歌い直してみることにしたんです」

 ライブでは定番曲の「天使の休息」だが、セルフカバーをバンドでレコーディングするのは今回が2回目。前回はベスト&リメイクアルバム『MAXⅢ』に収録されている「天使の休息(2012Version)」。このときはテンポ感を含めてライブでのアレンジを基本にリメイク。デジタルなサウンドで作られたオリジナルバージョンの「天使の休息」から一転、西川 進のギターを中心にしたバンドサウンドに仕上げられた。
 
「歌うにつれて変化してきた、その段階でのライブバージョンが『天使の休息(2012Version)』だとしたら、今回は初心に戻った感じですね。元々の曲の良さに、もう一度立ち返ってみたかったというか。ライブで何回も歌っていると、メロディーも音符どおりに歌っていなかったりするし。今回、それはやめてメロディーに忠実に歌いました。改めてオリジナルの『天使の休息』を聴いて、ちゃんとメロディーを確認してね(笑)。それは自分にとって、すごく新鮮なことでした」

 それにしても聴き比べてみると、それぞれに際立った個性があり興味深い。1992年のオリジナルバージョン「天使の休息」はきらめき感のある軽やかなデジタルなサウンド、「天使の休息(2012Version)」はライブを彷彿とさせるエネルギッシュなバンドサウンド。そして今回の「天使の休息 35th Anniversary Version」は浮遊感のあるバンドサウンドで、この曲のまた新たな一面を見せてくれることになった。

「今回のアレンジをしてくれたギターの川口(圭太)くんには、〝これから10年、15年歌い続けられるアレンジを„ってお願いしたんですけど。なんか本当に曲が生まれ変わった気がして。もうね、イントロから切なくてキュンとしちゃいました。これだけ時間が経ってなお新しいものになった、それもこのタイミングで。それがね、すごく嬉しい」

 そうしたサウンドの違いもさることながら、改めて驚かされたのはボーカルだ。現在と比べても劣るところのないドッシリと存在感のある「天使の休息」に改めて舌を巻き、歌い慣れているからこその歌い癖も含めパワー全開の「天使の休息(2012Version)」には思わず心拍数が上昇。「天使の休息 35th Anniversary Version」に至っては抑えたボーカルのように思えて、聴き進むにつれ初々しくも瑞々しさを増してくるボーカルに驚きを隠せなかった。誤解を怖れずに言うなら〝やんちゃな女の子„が〝ロック姉さん„になり、今は〝聞き上手な大人„になった、そんな変化を感じさせられた。

 サウンドもボーカルも変われば、見えてくる歌の世界も当然変わる。この歌詞を書いた21歳のときは友情に焦点が合っていた歌も、今は視野も広く深いものとして伝わってくる。

「この歌詞を書いた頃の私にとって身近な存在は友達だったから、それをテーマに、友達に対して自分が言った体験みたいなことを書いたんです。でも今歌うと、もっといろんなことを思いますね。書いたときには思いもしなかったようなことを。それもまた、すごく面白い」

 35周年、文字にするとたったの3文字。けれどその月日は、とんでもなく重みがある。駆け足でひもといてみても1990年にデビューしたのち、1998年に日本での活動にピリオドを打ち、音楽的に大きな影響を受けたロンドンに単身移住。2000年にはエレクトロ・ロックバンド〝NO-ARASHI(脳嵐)„を結成してヨーロッパ全土で活動。2002年には自主レーベルを立ち上げ、2005年から再び日本に活動拠点を戻して独立度歩で今に至る。

「ほんとにねえ。この35周年がやってきたとき、〝マジやってるわ、自分„ってびっくり(笑)。と同時にしみじみ思った。いろんな人に支えられてきたんだなって。もちろん聴いてくれる人がまず一番。それがないと絶対に続けてこられなかったから。そして意外に自分にも支えられてきたことを知ったかな。こんなに歌うことが好きなんだなあって、改めて思ったから。その気持ちが35年の原動力だったんだって。ほんとに……今さらだけどね(笑)」

 2024年、新たなアレンジで歌い直された「天使の休息 35th Anniversary Version」で幕を開ける35th Anniversary Year。このセルフカバーが久松史奈のまた新たな一歩になる。

 

                             (文:前原雅子)



久松史奈「天使の休息 35th Anniversary Version」

Produced by 久松史奈
Mixed & Mastered by 中村茂樹

Words:久松史奈/藤生ゆかり
Music:藤生ゆかり
Arrangement:川口圭太

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